« 今度は寝屋川市の小学校で | Main | 生もの商売 »

イノシシと間違えて豚を射殺

 まあ,考えようによってはこれも殺伐とした事件だが,ネット上の配信記事で目に付いたのがこれ
http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20050218i315.htm
 鳥獣保護法や銃刀法違反の点を除くと,これは単なる窃盗のように思うのだが── つまり,近所の豚舎から逃げ出した豚なのだから,これはまだ所有者の占有が続いていると見るべきだろう。それとも,茨城県警大宮署はこれを「逸走ノ家畜」(遺失物法12条)として占有離脱物にあたるとしたのだろうか。しかしそうであっても,刑法254条の罪は成立するように思われるのだが。
 イノシシだと思って飼い豚を射殺した、というのは「客体の錯誤」の問題。したがって過失の器物損壊罪(刑法261条)だけが残り,それは不可罰(過失器物損壊罪などは無い)。これが逆で,飼い豚を射殺しようとして,撃ってみたら(野生の)イノシシだったというのであれば,器物損壊罪は未遂で,これまた不可罰となる。教室での事例としてもいまひとつ面白くないか。
 捕まった男は,仲間と計4人で早朝からイノシシ猟に来ていたが成果が無く,車で帰宅途中に畑にいた豚をイノシシと見間違えて発砲した,とのこと。調べに対し,「仕留めてから豚と気づいた。誰かが飼育していると思い,慌てた」と話しているが,件の豚は別の場所の河原で解体して,ちゃんと持ち帰ったという。仲間と分けたかどうかは不明。

|

« 今度は寝屋川市の小学校で | Main | 生もの商売 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/79551/2987760

Listed below are links to weblogs that reference イノシシと間違えて豚を射殺:

« 今度は寝屋川市の小学校で | Main | 生もの商売 »